アイデンティティー……つまり、自己同一性
要するに『他の何かが変化しても、変わらないもの』って事ですが
ミニ四駆をミニ四駆足らしめているものは何か
『ミニ四駆っぽい』とは一体何か?
ローラーがついている?
ミニなサイズ?
まっすぐしか走らない?
四輪駆動?
ボディがパカパカする?
いろいろあると思います
しかしユージンはこう思います
実車にはない架空のボディデザイン
これこそがミニ四駆をミニ四駆足らしめている要因ではないかなと
例えば
コンセプトカーなんかで奇抜なボディデザインの車が発表されたりすると多くの人が
『ミニ四駆っぽい!!』
と言う反応をしますよね
別に四駆でもないし、ステアリングついてるし、ミニでもないし、ローラーもついてないのに、思わずミニ四駆っぽいと言ってしまいます
これは、ミニ四駆をミニ四駆足らしめている要素が『一般的な乗用車には存在しないボディデザイン』だからこそです
そして、ゲキドライヴを見た時も多くの人がミニ四駆を連想しました
サイズが似ているとはいえ、ローラーついてないし、四駆でもないのに
これも同様に架空のボディデザインだからだと思われます
逆に、実車デザインなラジコンを見て『ミニ四駆っぽい!』と言う人は少ないですし
そして、遊び方がほとんど近いのに、見た目がほぼフレームなフェンスカーを『ミニ四駆っぽい』と感じる人も少ないんじゃないかなと思われます
ミニ四駆が実車からかけ離れたボディデザインに進化していったのは
実車は人や荷物を積載しなければならないゆえにああいうデザインをしているのに対して
ミニ四駆は人を載せる事を意識する必要がありません
つまり、純粋に空力や機能、かっこよさだけを考えてボディをデザインする事が出来るのです
あくまで実車のスケールモデルとして価値を大きく見出される自動車模型ではなく、ミニ四駆のドレスアップに楽しさを感じる人は、そこも理由に含まれるんじゃないかなと考えたりします
ミニ四駆は、他の模型と違って実車を意識する必要が無く、オリジナリティが出しやすいのです!