風邪っぴき豪
前回、確かにプールには落ちたし
でっかいくしゃみして耳もキンキンするとか言ってたけど
あれはジュンからの問い詰めを誤魔化すためかと思ったら
まさか本当に風邪を引くとは……!
せっかくマグナム取り戻せたのに、今度は風のせいでレースに出られなくなるという危機に陥る豪
「今学校で風邪が流行ってるの?」
「別に流行ってないよ。こいつ、プールに落ちたのが原因だと思うな」
「……関係ねぇよ」
「はぁ……今氷枕持って来るから、待ってて」
「母ちゃん!大袈裟にすんなよぉ!」
「薬を飲んで、それでも熱が下がらなかったらお医者さんにいくの!分かったね!?レースなんてとんでもない話だよ、まったく」
ほんま、この母ちゃんはただの母ちゃんでしかないのマジで最高なんだよなぁ!!!
子供の熱が38.5もあったらそりゃそういう対応になるw
土屋カップの目的
何故セイバー600の市販化が叶ったこのタイミングでこれまでのフルカウルミニ四駆のレースをするのか
それは新型マシン開発のデータ収集をするため
新型マシンとは、のちに出て来るVマシンの事ですが
唐突に開発するのではなく、ちゃんと伏線を張っているのが良いですね
セイバー市販化と言う夢を叶えたあとも、土屋博士は次の夢に向かっている……
母ちゃんという障害コース
「熱が下がらなかったらお医者さんにいく」=熱が出なければレースに行ける
と言うロジックで
体温計を冷蔵庫で冷やす豪
「待てよ、下がり過ぎて10℃なんてなったら余計まじぃな……」
と判断して、冷やした体温計で測って
結果35.2℃
「あらま随分下がったわねぇ!」
下がり過ぎだろ!?
細かいとこ気にしないのは豪の母親だな……
「烈、豪の調子が悪くなったら電話してね」
「うん」
でも一応警戒は解かないとこは好き
道中、烈には本当のことを話して叱られるけど
豪の根性の勝利と言う事で、体調悪いままレースに参加
……このムーブ、コロナ禍を経た今やると炎上するよな……
咳も出てないし、インフルエンザってわけではないけども
6人目のフルカウルレーサー
何気に今回が土屋研究所初登場
そして、黒沢は父の仕事の都合でアメリカに行ったため不在
そのせいで黒沢だけ土屋博士との接点がどんどん薄くなってしまう……
黒沢の代わりにレーサーに任命されたのは二郎丸!
使用するのはセイバー600だけど、市販されてる量産品ではなく、土屋博士が直々に製作したワンオフのセイロクなのでしょう(実際スピード性能は市販品のまことのセイロクよりも上という描写が多い)
何故新型マシンではなく既存のセイロクをわざわざ二郎丸に渡して土屋カップに参加させたのか……?
その理由はおそらくですが
「本当にセイバーを広く子供達に行き渡らせて良かったのか?」と言う事の最終確認をするためでしょう
セイロクと言うのは、言わば土屋博士の夢の答え合わせなんですよね
土屋博士はずっと
「セイバーを市販化させたい」と言う夢を持ちながら
「子供達にとって過激なマシンであるセイバーを使わせて良いものか」という迷いを胸に秘めていました
その末に
「一般の子供達に使わせられるようにしたマシン」
がセイロクなのです
二郎丸は、リョウという優秀なレーサーの弟であるものの、年齢的にまだマシンを託すには早かった子供だったからこそ
「本当にセイバーを一般の子供に使わせて良かったのか?」を確認する上で最も相応しい人材だったのでしょう
土屋カップ
レースのルールはレーン付き周回コースを80周と言う超長丁場の上に電池交換は50周以降でないと出来ない
電池は博士から支給されるものが二セットしか使えないと言うもの
スピードよりも持久力が試される
「ワテブランドの電池が使えないとは、ちと計算外でゲスなぁ」
でも君の電池煙吹くじゃん……(第11話)
それぞれのセッティング模様がまた楽しい
モーターに負担のかからない幅の狭いタイヤを選択する烈
熱でふらつきながらももう少しでセッティング終わるからと烈に支えられる豪
ローラーセッティングにこだわる藤吉
そして、初心者ながらブレークインの存在を知っている二郎丸
しかし、そのブレークインを本番用電池でやってしまうと言ううっかりミス!
このミスが今回のドラマのキモとなります
大人視点だと
「間違って本番用の電池を慣らしに使ったと土屋に言えば代わりの電池貰えるだろう」
ってなるんですが
まだ二郎丸は小学2年生
恥ずかしくて言えなかったのでしょう
熱でダウンしている豪の隙をついてバッテリーを入れ替えると言う不正をします
しかし、リョウにバレてしまい……
そこでリョウが正直に言えば良いとも思うんですが
すでに二郎丸は豪の電池とすり替えてしまった後なので
このタイミングで博士に報告すると二郎丸の悪事が公になってしまうし、もうレース開始まで時間がない
レースまでのセッティング時間も含めて競技の重要なファクターと考えると、ここで中断してしまうとレース内容に影響が出てしまう
だから二郎丸を庇うためにこっそりと豪の電池を入れ替えて消耗した電池を自分が使うしかなかったのでしょう
それを藤吉が目撃してしまう
「リョウという奴も黒沢と似たり寄ったりでゲスな」
お前人の事言えんだろって感じですが
藤吉は烈の影響で不正はしないと改心したばかりなので、余計に他者の不正には敏感になってしまうのでしょうな
レースは白熱しつつも
二郎丸スペシャルがまず脱落
スピンアックスもセッティングミスで大きく遅れた末に脱落
その腹いせか、藤吉はリョウの不正を暴露
リョウを責める豪、二郎丸を庇うために黙るしかないリョウ
でも我慢出来なくなった二郎丸が不正を告白して兄の潔白を証言
遺恨がなくなった事で、豪はマグナムトルネードを駆使してトライダガーとの勝負を仕切り直しに持ち込む
レース自体はソニックのぶっちぎりだけど
二位争いはマグナムとトライダガーのデッドヒート
その様子を見た土屋博士はレース内容以上に
「よかった、私のマシンは子供達を成長させてくれている」
と、安堵
ここで土屋博士が今回のレースを開いた本当の意図が分かります
彼はただ速いマシンを作りたいだけではない
自分のマシンが子供達に良い影響を与えていたのかどうか、それも確認したかったのでしょうね
1クールを締めくくるに相応しい回でした
こういった回を経たからこそ、2クール目から登場する全く真逆の思想を持った敵の存在が際立つのです
ただ、藤吉のフォローは入れてほしかった……!
